久米田康治作「さよなら絶望先生」は２００５年~２０１２年まで
週刊少年マガジンで連載されていたギャグ漫画です。
主人公の高校教師・糸色望（いとしきのぞむ）先生と一風変わった
生徒たちが、ほぼ一話完結で世の中の事象に対して具体例を挙げつつ風刺のきいた
考察を繰り広げていくのですが、その鋭い着目点に
毎度目からウロコが落ちると同時に笑い転げてしまいます。
またこの作品は小ネタの宝庫でもあり、かわいい絵柄で細かく描き込まれた
背景を隅々まで見てみるとモブに時の政治家や有名人が紛れていたり、時事ネタに
即した面白看板を発見したりと、ストーリー以外の楽しみを味わうこともできます。
最終回あたりでは意外な展開になりますが、総じて連載期間の世の中の動きや
流行していたものがよくわかる、大衆文化の考察資料としても読めるマンガだよ。
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