これでもかこれでもかと どうしようもない不運に見舞われ続けて最後まで不運。
昼ドラも真っ青の冗談のような不運づくしを陳腐だと言ってしまえばそれまでだけど たった一つのsimpleな望みにむかって愚直に走るイアンの曇りの無さをただ描きたかっただけなんじゃないかなと思う。
ありそうもない不運とからめてあえて物語の枠から外れないことで、そういう曇りのなさの絶対性が生きてくる。 現実性を持たせた時点で、途端にそのありえなさが露呈してつまらないものになってしまうから。
でも、そんな極めて純粋なものがきっとどこかにあるんじゃないか、あって欲しいっていう気持ちが作者にこれを描かせたんだろうし、読者にもそんな気持ちが湧くのではないかって思う。
なんかそれが無性に切ない感じです。
漫画漬けの日々 時代が求める漫画とはなんだろうと考える 近未来の電子コミックはこうなると考える人 大人がリアルに読んでいるコミック